iphoneにイヤホンジャックが刺さらなくなって以降、コードレスイヤホンの需要がとても高まってきたと感じます。
電車に乗っていても、イヤホンコードを伸ばしている方は以前よりあまり見かけなくなりました。
また、テレワークなど在宅ワークが増えたことによる運動不足解消のため、ランニング中に音楽などを聴く際、コードがあると引っかかったりして危ないのでコードレスイヤホンを求めるなんて人もいると思います。
今回はその中でも骨伝導イヤホンを使用して1年以上経つ筆者が、どのような場面で使用した際に活躍し、どんな場面に向かないかなど詳しく解説していきたいと思います。
おすすめの骨伝導イヤホンは
筆者が悩みに悩んで購入した骨伝導イヤホンは下にあるSHOKZのOpenRunのminiモデルです。
SHOKZは骨伝導イヤホンを多く出している会社ですが、OpenRunの商品だけでも多彩なラインナップがあります。
筆者がこの商品を選んだ理由は、防塵・防水に優れていた、自分の頭のサイズにちょうどよかった、カラーバリエーションに好きな色があった、値段も許容範囲内だったなどの要望を全てかなえていたのがこちらの商品でした。
OpenRunにはminiとPro miniがあり、この2つの中で迷いましたが自分はminiを購入することに決めました。主な比較条件はこちらでした。
OpenRun mini | OpenRun Pro mini | |
充電時間と連続使用時間 | 1.5時間/最大8時間 | 1時間/最大10時間 |
防塵・防水 | IP67 | IP55 |
カラーバリエーション | ブラック、ブルー | ブラック、ベージュ |
音質 | 安定した中高音域の再生 | 低音再生強化 |
値段(メーカー希望価格) | 17,880円 | 23,880円 |
実際使ってみて、どちらが良かったかと訊かれてもOpenRun miniを買ってよかったと言えます。
連続再生時間ですが、使ってみるとあまり長時間使用すると骨伝導する耳の部分が痛くなってしまうため、4時間以上使い続けるということはあまりありません。ですので充電する環境が連続して続かない限りは8時間も再生できれば十分すぎると言えます。
防塵防水については、筆者が水の中で使用することや、使いながらシャワーのような雨を浴びるなどということが少ないので、判断材料として不十分かもしれませんが、より優れていた方が安心感はあるのかなと感じます。
音質については、骨伝導を使用するとどうしても音質は下がってしまうという点は考慮しなくてはならないので、音質にこだわるなら骨伝導イヤホンでなくていいと感じるのでこれもminiで十分でしょう。
また、筆者は頭周りが小さいのでminiがぴったりでしたが、男性の場合通常サイズのOpenRunの購入をお勧めします。サイズとフィット感はネットで見ているだけだとなかなか判断しにくいと思いますのでお近くの家電量販店で大きさを確認したのちネットで購入するのが良いでしょう。(家電量販店よりamazonなどの方が安く販売していることが多いため)
また、この商品にはケースが付いていないため、お出かけ時に使用した後、リュックにしまうときそのままになってしまいます。そうなるとせっかく購入した骨伝導イヤホンが壊れてしまう可能性が高くなってしまうため、同時にケースの購入もおすすめです。(どこで購入してもケースは付属していません)
下の商品は1000円以下であり、ケースの中に充電ケーブルも入れられるので、遠出の際も充電ケーブルを別に入れて持ち運ぶ必要がありません。
OpenRunは1万5000円以上するので初めて買うのに抵抗があるという方には、SHOKZのOpenMoveという一個前のモデルだと1万1000円などで購入可能なので、試してみたいという方におすすめです。
このOpenMoveとOpenRunで何が違うかというと耳とのフィット感が全然違います。ランニングなどはせず家や通勤電車などで使用するという方にはむしろお求めやすくお勧めとも言えます。
miniサイズなどはないのでフィット感を得たい人には向いていない商品と言えるでしょう。
1年間以上使用してみて骨伝導イヤホンのメリット・デメリット
いろんなイヤホンも使用してきて、骨伝導イヤホンはどのような場面でも使いやすいものだと思います。そんな骨伝導イヤホンのメリット・デメリットを1年間使用した経験から上げていきたいと思います。
メリット
コードレスのためイヤホンと繋げている機械を自由に動かせる
コードレスイヤホン全般に言えますが、コードがない分バッグから物を取り出す際、イヤホンと繋げている機械を手から離す際にも何の抵抗もなく行うことが出来ます。
また、運動する際もぶらぶらと動くコードがないので、何かに引っかかって千切れたり、怪我をするという事故を未然に防ぐことが出来ます。
周りの音が聞こえる
これはワイヤレスイヤホンの中でも骨伝導ならではのメリットです。イヤホンから流れる音楽を聴きながら周りの音が聞こえることで、電車内で急なトラブルや人身事故などのアナウンスをイヤホンを外すことなく聞くことが出来たり、ランニング中に後ろからくる車や自転車の存在を音で察知することもできます。
家で会議やテレワーク中などでインターホンが鳴ってもすぐ気づくことが出来ますし、色々な場面で役立つメリットと言えます。
また、家事をしながら音楽を聴くこともできます。家事をしながら周りの音をシャットアウトしてしまうと、突発的な事故に気付くことが出来ないため危険です。
耳の清潔を保てる
イヤホンを長時間耳の中に入れていると、内耳炎になったり耳の中の痛みが強くなることがあります。また、運動で汗をかいているのにイヤホンを耳の中に入れっぱなしですと、汗や皮脂などが耳の衛生面を損ねます。
骨伝導イヤホンは耳の中に直接いれないので、耳の中の清潔を保つことが出来ます。
デメリット
音質はそれなり
周りの音が聞こえるというメリットは同時に音質の低下も招きます。ノイズキャンセルのイヤホンが、ワイヤレスイヤホンでも多数出ているため、うるさい環境や音楽に集中したい時などはそういったイヤホンにすることをおすすめします。
長時間付けると耳が痛くなる
1時間や2時間の使用ではそこまで感じることはありませんが、4時間など長時間使用した際は耳元が痛くなることがあります。これは他のイヤホンを使っていても起こりうることではありますが、長時間使用する予定がある場合は途中で休憩を挟むことをお勧めします。
音漏れする
骨伝導は耳付近の骨を振動させることで、音が聞こえるという仕組みです。あまり大きな音で聞かなければ問題ありませんが、大きな音で聞いた場合、周りの空気を震わせてしまうので音漏れが発生してしまいます。
と言っても図書館で使用するとすぐ音漏れするということはなく、図書館のような静かな場所でも音量を大きくしなければ音漏れするということはありません。
電車などで動画を見るには適さない
周りの音が聞こえるのはメリットで書きましたが、聞こえることで動画などの音声が聞こえにくいというデメリットがあります。例えば新幹線などで映画を見ようとした場合、新幹線の音が大きく、音量MAXにしても音声が聞き取りにくいという経験をしました。音量MAXだと耳も疲れて1時間も聞くことができないですし、うるさい場所で動画などを楽しみたい方には向かないです。
難聴の方へ骨伝導イヤホンは聞こえるのか
元々難聴の方に対して推奨している商品ではないため、使用して聞こえたと答える方もいらっしゃるようです。
難聴には2パターンあり、伝音性難聴と感音性難聴があります。伝音性難聴の場合、内耳に直接音を伝達させるので聞くことが出来る可能性がありますが、感音性の場合は内耳神経が原因であるため効果は低いと言われています。
まとめ
コードレスイヤホンの需要が高まっている現代において、骨伝導イヤホンは一部では既に流行っていますが、これからさらに需要が高まることが予想され、実際様々な企業が新しいイヤホンを発売しています。
ただし、デメリットも多くあり、音楽を音質から楽しみたい方や音声をはっきりと聞き取りたい方などにはあまりおすすめできない部分もありますので、自分にあったイヤホン選びが重要になってくるでしょう。
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