タコピーの原罪というタイザン5さんの短期連載が、ネット上で話題になったのが2021年の年末から2022年の3月までのこと。
そこから2022年の11月に晴れて週刊連載として一ノ瀬家の大罪の連載が始まりましたが、1年間後の2023年11月に連載終了しました。
終わり方を見ると綺麗なようにも見えますが、ジャンプの平均連載期間を考えると打ち切りであると考えられます。
なぜ話題沸騰中だったタイザン5さんの作品で打ち切りになってしまったのか、漫画好きでジャンプ好きな筆者が解説していきたいと思います。
『一ノ瀬家の大罪』第1話
— タイザン5 (@taizan_5) November 15, 2022
試し読みを配信していただきました。https://t.co/uMaRFmjEib
週刊少年ジャンプで連載中です。
何卒よろしくお願いいたします…! pic.twitter.com/qS80LNpGGU
タコピーの原罪とは
まず、短期連載で話題になったタコピーの原罪ですが、ストーリーとしては、人間を幸せにするために地球に来た純粋無垢なタコピーが、劣悪な環境で精神を病んで育ってしまった3人の少年少女を救おうとするが、タコピーと3人の認識の齟齬が歯車を狂わせていく、現代風刺的漫画です。
タコピーの原罪の人気は凄まじく、第1話の閲覧数は270万となり、ジャンプ+で初めて1日の閲覧数200万突破する作品でした。また、最終回では史上初の350万を突破する大人気漫画でした。
そしてタコピーの原罪は上下巻と単行本を発売しましたが、こちらも売れ行き好調で漫画の大賞をいくつか受賞するまでに至りました。
タコピーの原罪 https://t.co/ga8Z0Z5rJG 無料新連載。宇宙から来たタコピーが女子小学生をハッピーにする漫画です!ジャンプ+は良い漫画を載せるねえ!今後がかなり楽しみです! pic.twitter.com/5XfKiKu8E3
— 中野 (@pisiinu) December 11, 2021
おすすめ漫画「タコピーの原罪」(タイザン5)
— きたはち(短いマンガばっかり読んでいる) (@kitahachi15) August 10, 2023
小学生のしずかはある日、宇宙人のタコピーと出会う。
ふしぎな道具でしずかを幸せにしようとするタコピーだが・・・。
ドラえもんのようなはじまりだが、ショッキングなシーンが続き、鬱展開に。
しかし、エンディングまでしっかり計算された作品。 pic.twitter.com/ejtx5LTanW
一ノ瀬家の大罪は
そんなタイザン5さんの最新作としてタコピーの原罪から1年も経たず、2022年の11月に週刊連載としてジャンプで連載がスタートしました。
第1話では、タコピーの原罪効果もあって、とても話題になり、家族旅行に向かっていたら家族全員記憶喪失になったという展開も、みんなそれぞれ隠していることがありそうなど、タコピーの原罪でも扱っていた罪の言葉が入っていることからも話題性があり、ネット上で大きな反響がありました。
また、2023年8月には次来るマンガ大賞という毎年行われる今人気のある漫画を決めるもので、第三位を取った作品でした。それなのに2023年11月に打ち切りのような形で連載終了してしまいました。
『一ノ瀬家の大罪』
— リュウ@ラノベ紹介ブログ (@RyuSubcul0216) November 13, 2022
ここ数年のジャンプ新連載の中で1番って言ってもいいくらい面白い1話だったんだけど、正直この書き込み量とインパクトを毎週継続するのはしんどすぎると思うからタイザン5先生は無理をしないでほしい……
でもマジでここまで面白い1話は『約ネバ』以来な気が🧐#一ノ瀬家の大罪 pic.twitter.com/1gtGqO52Ln
ほんとになんにも予想通りにいかないし理解不能寸前の「一ノ瀬家の大罪」。
— キタカゼ (@north_kaze) August 7, 2023
この作品の面白い所でもあるんだけどとにかく急展開の連続だから、僕の頭では処理できなくなってきちゃいました😂
今度こそうまくいくと思ったら次のページで絶望に落とされる。。感情の落差半端ねッスw pic.twitter.com/N8jfxTP6Kz
なぜ打ち切りになってしまったのか
週間連載という性質上常に展開を覆すような話を書いていかなくてはなりませんが、一ノ瀬家の大罪は、話の始まる1話と10話の衝撃を超えることが出来ませんでした。
また、謎をちりばめて解決していくには前振りが長すぎたり、結局解決出来ていなかったりなど、内容的な不満も少しあります。
家族とはなんなのかという問題定義をたくさんしていた漫画でしたが、結局解決することなく、それが家族だという終わり方でした。読者はなんらかの形で落としどころを作ったり、メリハリをつけないと見ることに飽きてしまいます。
そういったいくつかの理由が重なった結果、打ち切りになってしまったのではないかと思います。
本日発売の週刊少年ジャンプ49号に
— タイザン5 (@taizan_5) November 5, 2023
『一ノ瀬家の大罪』最終話が
掲載されております。
お読みいただいた皆様、また関わっていただいた皆様
本当に誠にありがとうございました…!
コミックス5巻が12月4日
最終6巻が来年3月4日発売予定です。
何卒よろしくお願い申し上げます…! pic.twitter.com/NoAcYxyzSS
まとめ
一ノ瀬家の大罪は、週刊少年ジャンプでは1年間続きましたが打ち切りになってしまいました。毎回『作者の次回作にご期待ください』という言葉がなかったこともあり、あんまりな対応ではないかとネットで話題になっていました。
ジャンプを読んできたいち読者の意見ですが、シリアスとギャグのバランスがよく、現代の漫画に必要な考察要素も多く含んでいて、とても面白い作品でした。
しかし、他の作品のように人氏にが出るわけではありませんが、凄惨ないじめのシーンや家族内暴力、やく物のようなものの使用など、少年少女にとっても刺激の強い内容も多かったように感じます。
タイザン5さんの作品の、感情の緩急の付け方がとても気持ちよく心に刺さるので、別の会社からでもいいので次回作を書いていただけることを期待しております。
また、この記事で連載打ち切りの話であったため、展開のことについていろいろ書いてしまいましたが、それは週間連載でのデメリットの話であり、一ノ瀬家の大罪は次来るマンガ大賞を取るほどとても面白い作品になっているので、気になった方は見て頂けると幸いです。
コメント
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