2023年7月16日より放送が開始された日曜劇場VIVANT。
【半沢直樹】の堺雅人さんと監督の福澤克雄さんのタッグで行われるオリジナルドラマ、ストーリーやキャストなど一切明かさない手法を用いて放送されています。
筆者も現在毎週楽しみに待っていますが、まだ見れていない方も間に合うように解説していきます。
1シーンごとに考察ができるよう謎がちりばめられていて、目が離せないように作られているので、まだ見ていない方は動画サブスクリプションで視聴後に見て頂くことをおすすめします。2023年11月現在VIVANTはU-Nextで見ることが可能です。
無料トライアルもあるので、気になった方は登録してすぐ見て解約などもできますので、ご覧いただければと思います。また、U-Nextでは解説放送版という副音声が入ったものも配信されています。テレビなどで見たことがある方も解説を聞きながら見ることで謎を解くヒントになったり描写への関心も深まると思います。
U-NEXT皆さんでVIVANTを楽しみましょう!
ここからネタバレを含みます。見てから復習がてら見たい方は、放送を見てから見ていただくことをお勧めします。
あらすじ
1-1 乃木モンゴルへ向かう
乃木憂助(堺雅人)が所属する「丸菱商事」が、エネルギー開発事業として取引先のバルカ共和国(モデルはモンゴル)の「GFL社」に1000万ドル(14億円)の契約金を送るはずが、誤って1億ドル(140億円)の送金を行ってしまう。
その送金を任されていた乃木が容疑者として疑われ、それを払拭するためバルカ共和国へ向かい、お金を回収するところから物語は始まります。
1-2 モンゴル砂漠で九死に一生を得る
「GFL社」の社長アリ(山中崇)と会い、誤送金であったことを謝罪し返金を申し出るが、もう子会社に振り込んだ後で、返金は不可能だと言われる。
絶望した乃木は、最期の望みをかけて、親友であるCIAのサム(Martin Starr)に「GFL社」からの送金先について調べてもらおうとすると、ちょうどバルカ共和国を調査していたこともあって依頼を承諾してもらえた。
すると、「GFL社」でダイヤに換金してザイール(Erkhembayar Ganbold)というテロリストへ渡り、「アマン建設会社」に現在あることを伝えられる。
「アマン建設会社」にタクシーで向かう途中、運転手に嵌められ砂漠の真ん中に放置されてしまう。
乃木は放浪し倒れる寸前、スマホのライトをつけたまま気を失ってしまう。
その夜、現地民であるアディエル(Tsachikher Khatanzorig)とジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)が偶然現れ、乃木を救出します。
救出された乃木は2人と交流を深め、体力が回復したのち、再び「アマン建設会社」に向かいます。
1-3 VIVANTとは?
地元警察とザイールがいる「アマン建設会社」に到達することができた乃木、不安で見に来たアディエルとジャミーンも遠目から見つめます。
その中でザイールと対面する地元警察と乃木。
証拠を突き付ける乃木でしたが、その際ザイールは乃木に「お前はVIVANTか」と問いかけたのち、体に仕込んだ爆薬で自爆を図ります。
そこに現れた野崎(阿部寛)が乃木を助け、爆発が起こります。
1-4 病院にて現地警察チンギスと対面..
病院に運ばれ、アディエルを含め次々と亡くなっていく中、チンギス(Barslkhagva Batbold)を含めた現地警察が生き残った乃木と野崎を犯人として捜し始め、2人は現地で働く医師である柚木薫(二階堂ふみ)に助けを依頼します。
しかし、薫の裏切りによりチンギスたちに捕まってしまい、また裏切った薫も一緒に捕まってしまいます。
現地警察の車で総監されそうになった時、運転手に野崎の仲間であるドラム(富栄ドラム)が潜入していて、車を奪い逃亡に成功します。
1-5 スラム街での逃亡劇
車で向かっている間に野崎が公安警察であることが判明し、乃木を無事大使館へ届けると約束してくれます。
スラム街の教会で夜を過ごす間に、スラム街の住民に通報されチンギスたちが乃木たちに近づきます。
間一髪のところで身を隠せた3人でしたが、警察犬が匂いで追跡し追い詰められます。
追い詰められた3人は匂いを消すため奔走しますが、バルカ共和国では香辛料を使わないため、匂いを消すためトイレの中に逃げ込みます。
チンギスが気配で感じ、ライトを照らし確認し、見つかる寸前に外で車が大破、チンギスも現場に向かいギリギリのところで助かりました。
1-6 スラム街からの逃走
大破した車を消化する警察たちの横を、先ほど乃木たちが使用していた車が突進してきます。
チンギスたちはそれを追います。
チンギスたちが追いつき車を確認すると、中にいたのは通報したスラム街の住民でした。
実は、3人が警察犬から逃げている間に、ドラムが住民にこの車で逃げきれれば大金を支払うと契約していました。
チンギスたちがおとりの車に気を取られているうちに3人とドラムは逃亡成功、4人は地元警察から捕まらない唯一の大使館を目指し始めます。
1-7 バルカ共和国の首都クーダンヘ
指紋認証から身元がバレた3人が指名手配になり、早く大使館に向かわなければなりませんが、クーダンまでの関門は全て警察犬たちが包囲しています。
そこで、関門を自由に通れる遊牧民と一緒に乗馬のままクーダンに潜入します。
たくさんの羊とヤギの間を通りながら関門を通過し、宗教上食事にする以外でむやみに動物を傷付けられないことを逆手に取り馬に乗りながらクーダンの中央まで向かいます。
1-8 大使館前の攻防
ドラムが用意した突撃用トラックを使い、大使館前の車を突き飛ばしつつ正面突破を試みます。
何台も重なりトラックが動かなくなって、最後は車の上を走り大使館を目指します。
しかし、チンギスは諦めず最後の最後で乃木の足をつかみ大使館の外へ引きずり出そうとします。
寸でのところでドラムの手が大使館から乃木が出る直前で間に合い、乃木をお互いが引っ張り合います。
乃木が大使館内に入り、チンギスに向けて野崎が勝利宣言し、攻防が終わりました。
1-9 大使館でのつかの間の休息
大使館に着き、お互いの目的と事情について話し合う乃木と野崎。
野崎は、公安がマークしているザイールと接触しようとしている乃木が、どんな目的なのかを知るため盗聴器を付け監視していましたが、タクシーでバッグを盗まれ追えなくなっていたことが明かされます。
ザイールとの対面時、ザイールに乃木が何か伝えられたことを問い、【ヴィヴァン】と問いかけられたと答える乃木。
その場に来ていた薫から、フランス語に【VIVANT】という言葉があることを伝えられ、意味が「生きている。活気のある。賑やかな」であることがわかります。
しかし、そんな意味でザイールが周りを巻き込んで自爆しようとは考えられないので、どんな意味か考察していこうというところで1話が終わります。
疑問点と考察点
それでは第1話で気になった疑問点とその考察について筆者の視点で語っていこうと思います。
なぜ誤送金が行われたのか
まずこの話の根底である誤送金ですが、なぜ行われてしまったのか。
乃木が後輩と一桁ずつ確認し、送金のボタンを乃木が押したのですが、押した瞬間そのパソコンの前には乃木しかいませんでした。
確認まで2人でしていたのに送る瞬間だけ1人の時に行ったのには疑問を感じずにはいられませんし疑われても仕方ないかもしれません。
「GFL社」にてアリ社長との対面時の違和感
アリ社長との対面時のときのみ不自然にできない社員を装ったかのように机の下に契約書を落とし、ごそごそとする乃木。
その後、アリが銀行でお金の確認をしている間アリのスマホとそっくりのものをいじり、最後アリがスマホを落とし乃木が拾い返すシーンがあります。
スマホのすり替えなど行っているのかと思わせるシーンで気になります。
チンギスは野崎より乃木を捕まえることに必死になっている
3人を見つけた際など、野崎より乃木を見た時の方が感情を高ぶらせているように感じます。
単に大使館で働く野崎とは顔見知りであって、爆発の犯人は乃木であると決めつけている可能性はありますが、乃木は初対面であそこまで躍起になるほどの人物には見えませんので、チンギスと乃木は関係があったのではないかと考えられます。
なぜ野崎は盗聴器を仕掛けたのか
親友のサムと電話して、初めてザイールのことを知った乃木でしたが、なぜかその前から盗聴器が仕掛けられていました。
野崎は、ザイールと接触しようとする日本人を監視するために盗聴器を仕掛けたと言っていたので、もしそうなら順番が合いません。
乃木は盗聴器の存在に気付いていた?
乃木がサムに電話する直前にバッグを気にする素振りをしました。
乃木は1kgまでなら10gの誤差もなく正確に重さを測れるという特技があります。
盗聴器を仕掛けられたとき、ぶつかった衝撃と誤送金の不安からバッグを持ち直すしぐさがありますが、その時の表情が少し不自然で、盗聴器を仕掛けられたか…みたいに見えなくもなく、重さが増えたことにより気付いたのではないかと考えられます。
まとめ
まだまだ謎が多いVIVANTですが、これから話が進むにつれて謎が明かされていくことになるでしょう。
毎週日曜日が楽しみになりますが、明かされる前に疑問点を洗い出して、それが明かされる気持ちよさを共有できたら幸いです。
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