筆者は2024年1月にFP3級試験を受験し、合格することが出来ました。
プロフィールに記載させていただいているのですが、筆者は医療従事者です。全く受ける必要のない職種です。
ではなぜこの試験を受験しようと思ったのか、予備知識はあったのか、勉強時間はどのくらいでどんな勉強方法を用いたのか、受験当日の様子や必要なものなど解説していきます。
筆者が実際に使用した電卓情報もありますので、購入を検討している方は必見です。
筆者は色々な勉強法を試し、自分に合った勉強法を見つけて合格することが出来ました。
その勉強法を何種類か解説していこうと思います。
この記事を読むことで、FP3級試験のことを知り、受験しようと考えている方の参考になれば幸いです。
FP3級試験とは
FP3級試験は、資産運用などに関してアドバイスを行うファイナンシャルプランナーのことで、FP試験には1~3級の資格があり、最初に目指すものとして3級が存在します。
FPの存在は保険や資産運用の講座、家の購入の際などでよく耳にすると思います。お金に対する知識を、相談者の生活に合わせてサポートしていく人のことを言います。
FPの試験は金融財政事情研究会(きんざい)と日本FP協会という実施団体が存在し、どちらを受験しても難易度はさほど変わりませんが、きんざいでは実技試験が2科目、日本FP協会では1科目となっており、勉強してみて得意な科目がある方を選択するのが良いと思います。
ちなみに筆者は日本FP協会のFP3級を受験しました。
なお、FP3級に関しては受験資格は特にありませんが、FP2級以上は実務経験がない人や、下位の資格を持っていない人は受験することが出来ないので注意が必要です。
なぜ受験したのか
筆者は前述の通り医療従事者であるため、FPの資格はあったところで全く昇進などに響きませんし、同じ職種に転職する場合は履歴書に書いても全く優遇されないでしょう。
ではなぜFP3級を受験しようと思ったのか。それは、生きていく上で必要な知識になったと肌で感じたからです。
結婚した時や保険の見直しをする時、家の購入を検討する時など、自分の人生を左右するとても重要な分岐点にはいつもFPさんがいました。
自分は疑り深い性格なこともありますが、自分の知らない知識をさも当たり前かのように言い、自分が考えているだけでは到底考えつかないような選択を迫ってくると、この企業に雇われて説明しているから忖度あるんだろうなと、とても嫌味なことを考えていました。
例を挙げるなら、
「資産形成をするなら投資にもなるこの保険に入るべきです!投資は難しいのでプロに任せられてとてもいいですよ!」
「あなたの年収ならこのくらいのお金を月々使っても大丈夫ですよ!」
「今は家を買うチャンスです!」
「あなたの年代の方は比較的多くの方が実践しております!」
など、心地の良い言葉で言ってくるが、これが果たして合っているのか。
自分一人でも大きな決断をして失敗した場合、また同じ場所に帰ってくることは容易ではないし、まして結婚をしてこれから自分が守らなくてはならない家族があるのに、考えなしに言う通りで良いのか。
そのようなことを考えていた時に、ふと自分で知識を付ければ良いじゃない!と思いつきました。資格まで取る必要はないですが、モチベーションにもなるし、もし騙そうと考えている人に対して自分もFPですというだけでけん制になるか!というちょっと恥ずかしいと思われるかもしれない浅はかな理由で受験しました。
予備知識はあったのか
予備知識と言えるのはつみたてNISAをやっていたことくらいで、ほとんど無知の状態で勉強を始めました。
前述でFPさんは騙しているんじゃないかと考えていたほどですから、なんとなくお気づきでしょうが、民間の保険も加入せず、良し悪しもわからないまま病気しないからいいもんという謎の理論で加入検討すらろくにしていませんでした。
家の購入を検討している中で目にした知識や、奥様から頂いた知識などはありましたが、それも微々たるもので、自分から手に入れようとして勉強した知識はほぼありませんでした。
勉強時間の目安
FP3級に必要な勉強時間の目安として、多くの場所で言われているのが30時間から100時間です。これは、予備知識の違いでこのような大きな開きがあるのでしょう。
筆者は結局80時間くらい勉強したと思いますが最後の1週間たまたまですがほとんど休みになっていたので、追い込みで勉強できたのが効いたのだと思います。
実際勉強時間の目安は個人のやる気の問題もあるでしょうから、一概には言えませんが、直前1ヶ月前、もしくは直前に休みが取れるなら2週間でも知識を付けることは出来ると思います!
決して舐めて勉強しないということはしない方が良いでしょうが、直前で諦めることなく勉強するのが良いと思います。
筆者的には、2ヶ月前あたりに1回何問か問題を解いてみて、余裕だと感じたらまったりペースで、難しいと感じたらちょっと頑張って勉強するのが良いと思います。
勉強方法
全く勉強したことのないものだったので、どのように勉強したらいいのかわからず、色々試しました。以下3個に分けて解説しますので、自分の良い勉強法を試すのがよいでしょう。
①有料アプリをダウンロードして勉強した
1つ目は、スマホの有料アプリをダウンロードし勉強しました。
理由としては、スマホを使って勉強すればいつでも勉強することが出来て、それを習慣にすればすぐ解けるようになるだろう!と考えました。
ちなみに無料にしなかった理由ですが、無料のアプリは解説があまりないものが多く、有料プランを勧める広告なども勉強の邪魔だと感じたからです。
実践してみて、筆者はスマホを開き続けて勉強するという行為があまり向いていないということがわかりました。
勉強したての頃はモチベーションもあり、課金したこともあってこれだけで勉強を全部するんだ!と意気込んではいたものの、スマホの通知に気を取られたり、わからないことを検索した後になぜかそのままネットサーフィンに突入し数時間も経過してしまうということが多々あり、過去問を解いたとき、全然身についていないことに気付きました。
でも、そういったことがない人にとってはスマホ1つで完結できるため、とても理想的な形だと感じました。自分には合いませんでしたが・・・
②参考書を購入した
次に挑戦したのは、参考書と過去問を購入し勉強することでした。
参考書の選び方は、今まで勉強してこなかったもの=苦手意識があったので、とにかく見やすくしっかり解説してくれるものが良かったので、それを基準に選びました。
自分が購入したのは、下記の滝澤ななみ著書の「みんなが欲しかった!FPの教科書」です。
教科書と問題集がリンクしていて、教科書でやったところをすぐ問題集で解く。問題集でわからなかった場所を教科書で復習する、がとてもスムーズにできました。
試験まで時間がある方は、さらに多くの過去問を解くことをお勧めしますが、過去問を解くだけの(解説はそこまで必要ない)方は、下記のサイトを利用すればよいと思います。
③過去問道場を利用する
このサイトは、教科書で勉強し終えて、過去問を解きまくりたい!となって検索したときに出てきたサイトです。
このサイトは2008年から過去問を網羅し、しっかり最新の法令の問題に対応しており、昔のテキストで解くと過去の法令で間違えて覚えてしまったという失敗がありません。
なので、参考書を購入する編でも言いましたが、過去問を解くために参考書を買うのは少し無駄になってしまうため、先にここで問題を解いてみて解説が全然足りないと感じたら過去問の参考書を買うでもいいのかもしれません。
このサイトは無料でありながら過去問の量は物凄く、無料でアカウント登録を行うと今までの学習記録も見ることが出来ます。
過去問道場だけ利用すれば無料で合格するという方もいるでしょう。
しかし、過去問道場だけでは解答部分に対する答えとしての解説しか載っていないため、関連して覚えておきたい内容や、予備知識や問題に対する理解が足りない状態でずっと使い続けてしまうと、問題は解けるけど理解は出来ていないという形になると考えられます。
問題を解くだけならそれでいいと考える方もいるでしょうが、案外同じような問題でも違った出題のされ方をするので本番に通用しないこともありますし、上位資格を目指す場合、また同じように解きまくり方式を取るしかなく(基礎知識に横の広がりがないため)だいぶしんどい思いをすると思います。
なので、過去問道場は参考書などである程度知識を付けた状態で利用するのが一番力を発揮すると思います。
受験に必要なもの
FP試験は計算問題が複数あり、複雑な計算を要求されるため、電卓が必要不可欠です。
ですが、電卓にも決まりがあり、下記の条件に含まれるものは使用できません。
イ.電源内蔵のもの(そろばん不可)
ロ.演算機能のみを有するもの
使用可・・・√、%、定数計算、消費税に係る税込み税抜き、
売上に係る原価(MD)、売上売価(MU)、利益率、日数時間計算、
マルチ換算についてのキー、メモリー(M)機能(1つまで)、GTキーのあるもの
使用不可・・・関数機能[Σ(シグマ)、log等]、ローン計算、複利計算、
髪に記録する機能、音を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、
計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの
ハ.数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1桁であるもの
二.外形寸法がおおむね26cm×18cmの大きさを超えないもの
なので、一般家庭にあるような電卓ならほとんど使用することが出来ます。いわゆる金融電卓、関数電卓と言われているものは使用できないということです。
電卓を選ぶうえで筆者は、パソコンを打つ機会も多いため少し大きめの文字盤の方がミスタッチがなく良いと考えていたので、大きさは割と大きめの物を選びました。
1台では壊れてしまう恐れがあり怖い!と感じる方は複数台持ち込むことは可能(試験の際机に出しておけるのは1台。壊れたら試験管に頼みバッグから出してもらうことが可能)なので、小さい電卓を複数買っておくということもありかもしれません。
また、当日まで時間がなくコンビニでもどれを選んだらいいかわからない!と焦っている方は、Amazonでの購入をお勧めします。実際に筆者が購入し使用したものなので会場に持ち込めないといったことはありません!
筆者は午前中に購入してその日の夕方には届きました!Amazonさん凄すぎます・・・
受験当日の様子
行く前に準備することとして
①試験会場の周辺施設をgoogleマップ等で確認しておく
②昼食時間は意外と時間があるため勉強道具は忘れずに
③部屋に時計が設置されていないため、腕時計を必ず持っていくこと
朝~
筆者が受験することになった会場は、東京の新宿会場でした。FP試験を受ける前、昼食場所が全然ない場所が多いと聞いていたので、最寄駅のコンビニで軽食を購入し向かいました。
だいたいこういった集合には早く行くのですが、学科試験開始が10時からで集合時間が20分前だったので9時10分に会場に入りました。すでに待合室で座ることが出来ないほどの人で、みんな立ちながら参考書を読んだりしていました。
そもそも座れる人数が20人弱だったことを考えると、少し遅く行ってもいいのかなと感じてしまいました。
学科試験開始~
学科試験開始30分前に入室可となり、20分前から試験についての説明が始まりました。
試験開始から1時間で退出可と言われていましたが、試験自体は2時間あり、時間的には十分な余裕があります。実際途中退出可とアナウンスがあった途端、半数以上の人が途中退出していきました。
筆者も例に漏れず途中退出し、実技試験の開始時間である13時30分までどのように過ごそうかと周りを歩いていました。
昼食と実技試験まで~
昼食は、学科試験終了から実技試験開始の45分前まで、先程テストを受けていた教室で食べてよいという環境でした。(12時~12時45分)しかし待合室の席数が少なくて学科試験の終了まで待てる場所がなく、筆者は近くのカフェで時間を過ごすことにしました。
FPは学科試験と実技試験の内容がほぼ同じであるため、詰め込みで覚える場所というのは特にありませんでしたが、午前で解いた問題の解答を知ることで午後に生きることはあるので、解答速報を見ながら過ごしました。
解答速報は過去問道場に記載されているので、試験当日覗いてみるとよいでしょう。
実技試験~
13時30分の30分前から教室が解放され、部屋に入ることが出来ます。
実技試験は途中退出がないので90分間しっかり解きましょう。
午前午後どちらか片方のみ合格も存在するため、諦めず解くことが大事です。
今後の展望
筆者はFP3級を取得し、家族を守る力の一部を手に入れることが出来ました。FPの勉強をしていくうちに、これは義務教育にした方がいい内容と思えることばかりでした。
また、3級は持っていても意味ないと言ってくる人もいるでしょうが、全く関係のない職種からしたらファイナンシャルプランナーの資格を持っていることは1,2,3級も関係ありません。
就職するために有利になるかどうかはわかりませんが、最低限知識があることの証明になると思います。
今後筆者はFP3級で止まることなく、次の2級まで目指して勉強しようと考えています!
投稿をお待ちください!
まとめ
今回はFP3級を受験した理由と、勉強方法や当日の様子など解説していきました。
自分のように全く仕事に繋がらない職種でも勉強する必要がある資格だと感じました。
特にこれから副業や投資、保険や住宅購入などをお考えの方はぜひ勉強をお勧めします。
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