実写ワンピース、クリークやハチの出演は?原作との相違点解説【後編】

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実写ワンピースは、2023年8月31日からNetflixでハリウッド実写として配信されています。

尾田栄一郎先生も「この作品に一切の妥協はありません」と熱い思いを伝えており、配信前から話題になっていました。

そんな実写ワンピースを見た筆者が、全話を通して実写ワンピースの感想について語っていきたいと思います。
原作を読んでいた方は、今作の実写ワンピースの改変に違和感を覚える方もいらっしゃると思います。しかし筆者はそのように思いません。逆に実写から入る新規ワンピースファンも入りやすいように作られていると感じました。

今回の記事は実写ワンピースと原作のネタバレを多く含みますので、未視聴の方は見てから読むことをお勧めします。

改変要素がとても多くあり、全話全てを一緒の記事にすると長すぎるため、5~8話を記事にしています1~4話は前回で解説しているため、気になった方は見て頂けると幸いです。

5~8話の原作との違い

前回の記事同様、原作と実写版との違いを上げていきます。しかし、海軍がいることで原作とは話の作り方が多少異なっているため、大きく改変と言える部分を積極的に取り上げていきます。気になる点がありましたらぜひ教えて頂けると幸いです。

5-1 海軍との海戦

実写版では、ガープ中将がルフィを追いかけ続けていますが、ついに海軍が麦わら海賊団に追いつき、大砲で攻撃し、これを回避します。
この話は原作ではない話ですが、実は438、439話でガープ中将が実際に麦わらの一味に向けて「拳骨隕石(ゲンコツメテオ)」として砲弾を投げるシーンがあります。おそらく実写版でここまでの話が出来るとは思えませんので、ガープの異常な強さがわかるこのシーンを盛り込んでくれたのは、原作ファンとして嬉しさを感じました。

ですが、ウソップが砲弾をまともに扱えずうろたえるシーンは少し残念に思いました。原作では大砲の練習ではありますが一発で的に当てる狙撃手としての腕を見せてくれました。実写版ではクロネコ海賊団のジャンゴも出なかったことから見せ場がことごとくないため、ここでの活躍は見たかったなと思ってしまいます。

5-2 ヨサクとジョニー登場せず

実写版では賞金稼ぎのヨサクジョニーは登場しませんでした。実際いらないポジションではありますが、彼らとの出会いで船旅での栄養配分が必須であることを確認でき、コックを仲間にするという自然な流れが出来ました。また、彼らは一味が動けないときなどに動かしやすい助っ人としてしばらく同行することになるため、いないことで少しずつ物語は変わってしまいます
まぁいれば物語が自然に進みますが、メタ的に言うと実写版は原作ありきのストーリーのため、仲間になるメンバーはみんな知っているので自然さのために彼らに割く時間はもったいないという結論になってもおかしくないでしょう。

5-3 ミホーク登場(クリーク退場)

どこかの島で全力で暇つぶしを遂行中のミホークのもとに、ガープがでんでん虫で連絡を取り麦わらの一味との戦闘を依頼します。
原作ではただの暇つぶしとしてクリークの船を追ってイーストブルーまで来たミホークと会うことになりますが、実写版ではガープが依頼することでイーストブルーのバラティエまで来てくれます。

実写版での戦闘シーンは、暇つぶしと呼ぶには激しすぎる戦闘を繰り広げ、クリークの部下たちを倒しながら船まで割り、クリークも一撃のもとに切り捨てます
描写もほとんどないままクリークはやられ、実写版では退場することになります。原作を見ていない人からするとクリークって出てた?と思うほどあっさりとガープとの会話の最中にやられてしまい、原作でもたくさん出ていた小物臭でしたが、本物の小物になった気がして悲しくなるほどでした。

5-4 麦わら一味のバラティエでの食事

原作では海軍からの砲弾の流れ弾をバラティエにぶつけてしまいルフィは雑用として働いているのでつまみ食い以外で食事していませんが、実写版では一味全員で食事することが出来ます。食事したのちに支払えず雑用することになりますが…
また、実写版のナミ美人ですが男勝りな発言が多く、女性らしく扱ってもらっていないため、サンジが登場しナミを女性扱いすると、一味みんなでいじるというリアクションを取るのも違いがあると感じました。

5-5 サンジの立場の違い

原作では副料理長として勤めていましたが、実写版では一人前のコックとして認めてもらえておらず、副料理長でもなさそうなことがうかがえます。また、料理は作っていましたが、コックとして料理を客に振る舞うことはできてないように見えました。サンジは数年間バラティエで何をやっていたのか気になります。

5-6 ルフィ以外のそれぞれの夜

ルフィが雑用をやらされている中、三人はBarでお酒を飲んでいました。最初はルフィのおじいさんであるガープ中将の話をしていましたが、ウソップが酔って踊りだしたため、ナミとゾロで過去を当てるゲームを、酒を賭けてします。原作には全くないシーンですがお互いの仲を深めるきっかけに見えて、嬉しく感じながら見ていました。

5-7 ゾロとミホーク会敵

Barでルフィを探していたミホークとゾロが相対し、明日夜明けに決闘を申し出ます。原作ではたまたま居合わせたミホークに、断るスキを与えずすぐに決闘が始まりましたが、実写版は決闘を申し出てから一晩明かします。
全力で決闘をやめさせようとするナミと、否定することのできないルフィゾロの決意を曲げさせることが出来ず決闘に向かうことになります。先ほどBarで親交を深めたナミだからこそあそこまで決闘を止めようとするのにも説得力が出ますし、原作ではバラティエで起こる出来事全て知る前アーロンパークに旅立つナミですが、実写版はミホークとの対戦も見届けます

6-1 ゾロを助けるために周りが動く

原作では寝れば治るという謎治癒と自分で傷を縫い、何回か開きかけてはつらそうにしていました。ナミの故郷のココヤシ村で魚人海賊団を退けた後、やっと医者に出会い治療してもらいました。でも実際胸に大きな傷を負って自分で縫うなんて考えられません。実写版はゼフ料理長が、航海の経験を活かし、縫った傷にブリの皮を付け止血するという治療を見せます
また、ゾロのことをたくさん考えるルフィナミの描写も原作にはない仲間との絆を感じてとても良い改変だと思います。また、ナミの話した話は「嘘つきの―ランド」でありこの話は【空島編】で重要な話であり、ここでこの話を持ってきたということは、空島編をやるという意思表示かと感じました。

6-2 アーロンたちがバラティエで食事

バギーからグランドラインの海図をルフィが盗んだことを聞きつけたアーロンたちは、バラティエまで追いかけてきたのでした。バラティエの船内で戦う麦わらの一味アーロンたちでしたが、勝つことが出来ず、元々アーロンたちに捕まっていたナミアーロンパークに連れていかれてしまいました。

負けて帰った後、ゾロが起き「ロロノアゾロは決してお前から離れない。今から最後まで。ワンピースを見つけるか死ぬまで。お前は俺の船長だ。」という原作のゾロはもう一生言うことはないであろうセリフを言ってくれました。ルフィゾロの交流は見ていてとても好きなシーンばかりなので、彼らの友情シーンが盛られたこのシーンは、実写版の中でとても好きなシーンの1つです

6-3 サンジが仲間に

原作ではバラティエのコックたちが演技までして海に出ることを後押ししましたが、実写版ではゼフと喧嘩別れのような形で海に出ることになります。ルフィ以外料理を作れることを知らないのは原作と変わりないのですが、サンジの深堀は過去だけで、戦闘シーンも少なくまとめられてしまい、今回実写で最後に登場する仲間であるがために不遇な扱いであるといっても過言ではないと思います。
最後に「クソお世話になりました」という名台詞は聞けて嬉しかったですが、出来ればゼフに料理を習っていたシーンも追加してもらえれば感動できるシーンになったのかなと思ってしまいます。

7-1 バラティエにガープ中将が来店

ルフィを探しに来たガープ中将がバラティエに来ますゼフは足止めのため食事をするよう促し、これにガープ中将は乗ります。昔話に花を咲かせますが、ここでもジャヤの話をしています。ジャヤは空島のもとになった島の名前です。小出しに出される空島編への伏線と感じざるを得ません。

7-2 ココヤシ村でナミと再開

原作ではゾロウソップが先にココヤシ村についているので話が初めから異なっているので、改変を挙げるとキリがありませんが、大きな改変だけ挙げていきます。原作では奉貢を払えなかった大港町のゴサの町が消されて、武器収集していたゲンさんを見せしめにしようとしたところ、ウソップが助けココヤシ村は事なきを得ます。そしてその後ルフィたちが到着したのちナミと相対します。実写版では奉貢を払えなかったココヤシ村ナミが催促に訪れ、そこで麦わらの一味と相対します。

7-3 ナミの過去話を聞くルフィ

原作ではナミに出て行けと言われたルフィは不貞腐れ寝てしまい、ゾロも傷の回復のためか寝てしまい、ノジコからの過去の話を聞こうとしませんでした。実写版では二人とも最後まで話を聞き屋根の上で決意を新たにします。原作のルフィは今の船員を大切に思っており、自分の過去もみんなの過去も興味がなく話を聞こうとしない態度でしたが、実写版ではしっかり話を聞くという船長としての覚悟が見えて、実写版のルフィの方が大人であるという印象を受けました。
ですが、実写版のノジコナミと、アーロンからココヤシ村を買うことなどの情報共有を行っておらず、以前ゾロに友達が1人もいないと言っていましたがナミは本当に友達がいませんでした。原作ではノジコにだけは全てを話しており、ココヤシ村のみんなもナミの目的を知りつつ重荷になることを恐れ黙ってナミを無視し続けていました。ナミが原作よりもずっと強くたくましく描写される要因だと考えられますが、実写版のこういう背景と心理描写の改変がうまくあっていて、脚本が素晴らしいと思い知らされます。

7-4 1億ベリーの行方

実写版はナミが1億ベリー集め終わっていましたが、原作ではあと700万ベリーで1億ベリーのところまできていました。ですが、そのお金はどちらでも海軍のネズミ大佐に取られてしまい、原作ではココヤシ村のみんながアーロンパークに乗り込もうとし、実写版は村が襲われてしまいます。

8-1 アーロンパークへ

前回アーロンたちに襲われたココヤシ村でしたが、村民は無事で、改めてアーロンパークへ乗り込もうとしますが、ルフィが制します。原作はヨサクジョニーがその役目をしますがいませんし、ルフィナミの過去を聞いているので原作よりナミを助ける覚悟が強いように感じます。

8-2 ハチが登場せず

アーロンパークでの戦いになりましたが、幹部マッチは原作と大差ありませんが、ハチがいないためゾロは雑魚狩りに徹しています。しかし、原作は先にゾロアーロンパークで暴れていたため雑魚がほぼいませんでしたが、実写版は敵が全員健在なためたくさんの敵を倒しています。
また、戦いメインというよりはアーロンルフィの会話メインに話が進むため、クロオビサンジの戦いもすぐ終わりますし、ルフィアーロンも海戦はなしで、初めから塔の中で戦います。この中での見どころは、ルフィが1話で言っていた「強いやつは技名を叫ぶんだ」というセリフをサンジも使っており、原作では気にならなかった技名を叫ぶことも違和感なく再現できています。ゾロは頑なに技名を言いませんが、実写版ゾロは落ち着き具合が2年後のゾロのような風体なので、あのテンションで技名を叫ぶのは違和感しかないので良い改変で、笑える部分だと思います。

8-3 最後はガープ中将と対面

ずっと追いかけてきていたガープ中将と戦うことになります。原作で2人が戦うのはマリンフォード頂上戦争でエースを救うために動くルフィに立ちふさがる形でした。その時はガープルフィに手を挙げることが出来ず倒しましたが、実写版では出会うのが早すぎるのと、ルフィがおじいさんであるガープ戦うのをこばみながらであったため負けてしまいます。しかし、ガープルフィが海賊になることを認め、見逃します。覚悟を確かめるために追っていたと明かします。そのわがままのために今まで海軍は追いかけていたかと思うと、他の海軍たちが振り回されすぎて可哀そうに感じてしまいます。
ですが、それを経てコビーヘルメッポはやっとガープの修行を受けることになりました。原作でも扉絵などで言及されていましたが、経緯がハッキリしていていいのかなとも感じました。

実写版ワンピースの評価は

筆者は原作を読んでいたのですが、原作を読んでいても楽しめるものでした!

内容はシーズン1だけ見た人も楽しめるように、ガープ中将が追いかけてきてハラハラするような展開になっていました。実際ワンピースをあまり読んでこなかった筆者の奥さんも、実写版ワンピースの続きが気になりすぐ次の話を見たくなるほどハマっていました。

原作を読んでいる人にとっては、希望していた展開がなく(ガイモンの島やクリーク戦など)、ガッカリした人もいるかもしれませんが、8話という決められた時間で凄くよくまとめられていたと思います。
また、逆に原作の先にある展開をやっていたり、空島編を知っている人に対するサービスなどもあり、見ていて興奮するようなシーンもたくさんありました。

Netfkixの週間TOP10の1位を2週間連続獲得していたり、既にシーズン2の放送も決定していることから人気ぶりが伺えます。これからチョッパーの実写化など気になる展開は山ほどあるため、先にシーズン1を見ておくことをおすすめするほど良い作品であると言えます。

まとめ

今回は実写版ワンピースのシーズン1の、原作と異なったシーンの解説を行いました。

そもそも展開が少しずつ異なっているので、原作とは既に別物と捉えるとそれまでですが、原作の筋に乗りながら実写ならではの工夫とオマージュが詰め込まれた作品でした。

実写版のキャストもワンピース愛を語る動画を出していたりするので、そちらも見ながらシーズン2の放送まで楽しみに待ちましょう。

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