2023年7月16日より放送が開始された日曜劇場VIVANT。
【半沢直樹】の堺雅人さんと監督の福澤克雄さんのタッグで行われるオリジナルドラマ、ストーリーやキャストなど一切明かさない手法を用いて放送されています。
筆者も現在毎週楽しみに待っていますが、来週が最終回となってしました。ですのでまだ見れていない方も間に合うように解説していきます。
現在TVerでは2023年9月10日㊐22:49~9月15日㊎23:59で1~6話が、9月16日㊏0:00~9月17日㊐20:59で1~3話、7~9話が、それぞれ無料で見ることが出来るので、見た後にこちらを見て頂いてもかまいません。
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これからネタバレを含みますので、復習として見たい方は先に動画サイトで視聴することをお勧めします。
VIVANTの概要
誤送金事件1~4話
主人公である乃木憂介(堺雅人)が、丸菱商事とバルカの契約のため1000万ドルを送金したのですが、これが誤送金で1億ドル支払われていることが発覚。乃木が最後に送金入力をしたことで、犯人と疑われてしまい、乃木は自分の身の潔白を証明するためにバルカへ向かいます。
取引先の「GFL社」に話をつけに行ったところ、もうお金は子会社に振り込んだ後だと言われ、親友であるCIAのサム(Martin Starr)に協力を要請。すると、誤送金とテロ組織が関係していることが確認できました。
乃木は、そのテロリストがいる場所へ行こうとする道中で、砂漠でジャミーンとアディエルに命を救われ、柚木薫(二階堂ふみ)に治療してもらい、なんとかたどり着くことが出来ました。しかし、テロリストは自爆テロを起こしてしまい乃木たちは病院に運び込まれます。
そこで公安の野崎(阿部寛)と出会い、治療を任されていた医師の薫とともに、チンギス(Barslkhagva Batbold)率いる現地警察に自爆テロの犯人として追われることとなります。
逃亡を続け、なんとか大使館に逃げ込むことに成功し、乃木と野崎は誤送金事件に対して共同戦線を組み、日本へ帰ります。
乃木は、野崎の手を借りつつ1億ドル入金した経緯を探り、丸菱商事に勤める太田梨歩(飯沼愛)がブルーウォーカーというハッカーであり、彼女により起こされていたことがわかります。しかし彼女は行方不明になっており、彼女を先導していたのは同僚の山本(迫田孝也)であることがわかりました。
公安は山本をマークしていましたが途中で逃げられてしまいます。手助けをしたのは黒須(松坂桃李)で、自身が山本の味方であると説明しました。山本は安堵の中眠ってしまい、起きると黒須と乃木の姿がありました。実は二人は別班として山本の身柄を拘束するために逃亡を手助けしたのでした。
山本に自白剤を投与し、テロ組織について吐かせたのち制裁を下しました。
別班活動編5~7話
乃木は丸菱商事に勤務しながら、別班として全国を飛び回り陰ながら日本を守っていました。そして金融会社内にいた6名の別班員と共にテロ組織のテント壊滅のために動き出すのでした。
公安である野崎は、乃木がただの会社員ではないことに気付きましたが、別班である証拠を集めるためバルカへ飛びます。そこで見たものは、自身がつけた発信機に気付き、自爆テロの際爆破スイッチを打ち落とす乃木の姿でした。
乃木が別班であることを知った野崎は、乃木の経歴を調べます。そこで出身である児童養護施設を尋ねると、乃木はバルカで乞食をやらされているところを救ってもらい児童施設に入ったようで、記憶喪失になっており本名がわからず丹後隼人という名前で生きていました。
ある拍子に記憶が蘇り、島根県の乃木家へ訪問した際、名前を教えてもらい乃木憂介に改名したのでした。そして野崎はテントのマークと乃木家の家紋が同じであることに気付き、乃木とテントの関係について考えるのでした。
乃木は別班の情報網を使い、「GFL社」のアリ社長(山中崇)を見つけ出し、拷問することでテントの情報を吐かせます。アリは家族がやられても吐くことはありませんでしたが最後の娘が手にかけられる寸前で白状することになります。
テントの最終目標は日本であること、リーダーはノゴーン・ベキ(役所広司)であり、乃木の父親であることが明かされます。
その後、薫との交流で愛を感じた乃木は、薫に全財産を預けバルカへと向かいます。一緒の飛行機に野崎も乗っていましたが、野崎に「あなたは鶏群の一鶴、眼光紙背に徹す」と伝えます。
それから別班は、ブルーウォーカーを使いテントの情報を盗み、武装組織との会合の場に居合わせます。そこでテントの幹部であるノコル(二宮和也)を人質にとることに成功します。ですが、乃木は他5名の別班を撃ち倒しノコルに自分の父親と会いたいと告げ、その時意識があった黒須とともにテントに連れていかれました。
テント編8~9話
乃木と黒須はテントに拘束されていました。黒須はこれも作戦なのかと乃木に問うと、乃木はただ父親と会いたいだけだと伝え、黒須は激高します。
そこにノゴーン・ベキが現れ、乃木に黒須を撃つことを強要します。銃を撃ちますが不発弾でした。ですが別班員が全員なくなり日本に送還されたと伝えられ許されます。
そして、乃木が別班の情報をテントへリークし信頼を得ます。またDNA鑑定を行いベキと乃木の親子関係が確定しました。
テントは、バルカの紛争に巻き込まれた孤児たちを救うために孤児院を複数設立しておりました。その経営にかかるお金をテロ活動やサイバー攻撃などを請け負ったり、誤送金などで稼いでいたのでした。また、土地も購入しており、これはフローライトと呼ばれる天然石を独占するためであり、その天然石の資源を活用することにより孤児院の経営を半永久的なものにすることが目的でした。
ベキの過去も語られ、壮絶な環境の中で孤児を救う選択をしたのだと明かされます。
ですがこの後、今までバレてこなかったフローライトのことが政府にバレてしまい、その疑いが乃木にかかります。また、乃木が撃った別班員は全員生存しており、別班の活動としてテントに来ていたことがバレてしまい、刀を振り下ろされるところで次回予告になりました。
解決された考察
誤送金事件の犯人
誤送金事件は、乃木の犯行ではなく、テントのモニターとして暗躍しハッカーのブルーウォーカーを使い乃木に罪をなすりつけた山本でした。
考察では、長野専務(小日向文世)が怪しいと言われていましたが、結局何も音沙汰がないまま最終回を迎えようとしています。テロリストと知り合いのような口ぶりをしていた理由は何なのか解明されるか気になるところです。
乃木の経歴
乃木は3歳までバルカで暮らし、そこで記憶障害になり乞食として生活しているところを、保護され日本に連れて帰られました。自分の名前がわからず、丹後隼人という名前で生活し、ふとした拍子に思い出し、以降乃木憂介として生きてきました。
ミリタリースクールを首席で卒業し、自衛隊に入隊後、優秀な成績から別班にスカウトされ、大学院に通いながら別班の仕事を行い、その後丸菱商事に勤めながら任務を続けていました。
現在はテントにいながら、自分の能力を活かしていますが、これが潜入捜査なのか裏切りなのか。最終回も目が離せません。
テントの目的
テントは世界で様々なテロ行為を行い、さらに証拠を残しつつ犯行声明を出さない謎の組織です。アリは家族が手にかけられようと、テントのことを話さないほど恐れられた組織でした。
そんなテントの目的は、孤児の救済として孤児院の維持が大きな活動でした。また、その維持費を確保するための資源が眠る土地の購入も目的の1つでした。
ですが、日本が最終標的であるということについては、乃木が直接聞いてもはぐらかされてしまいましたが、あの言葉の選び方は何か思惑があるのではと思わせるシーンでした。
目的はわかりましたが、最終回でさらなる謎が明かされるかもしれません。
まだ未回収の考察
ジャミーンとは
ジャミーンが奇跡の子と呼ばれていたり、人の善悪がわかると言われたり、何か含みを持たせる演出をしていますが、今のところそういった面は明かされていません。
ジャミーンの父親のアディエルはテントに入っていなかったことが明らかになりましたが、テントの人たちとのつながりはありそうなので、ジャミーンとテントのつながりもとても気になります。
薫は裏切者?
登場人物は、皆表と裏の顔があるように感じます。乃木は商社マンと別班、野崎は大使館職員と公安、ベキは元公安でテントの首謀者など。ですが、薫は医者しかありません。
また、バルカに来たのは3年前なので、まさにテントの活動が活発になり始めたころです。テントとしてジャミーンを助けたいのか、また別班で医者としてバルカに潜入していたのか、色々可能性はありそうですが、乃木への愛は嘘ではないと信じたいので、別班説を推したいです。
乃木の目的
乃木はテントに迎え入れられる当初、父親に会うためだけにテントに潜入したと言っていましたが、実際別班のことを裏切ったわけではないことを9話の最後でベキに伝えました。
本当の乃木の目的は一体何なのか、父親を罰することは出来るのでしょうか。
野崎の目的
「あなたは鶏群の一鶴、眼光紙背に徹す」乃木が野崎に最後に伝えた言葉です。言葉の意味では、「多くの凡人の中であなたは際立って優れている。表面だけでなくその真意までもつかみ取ることができる。」ですが、この前のシーンで、野崎がハリーポッターのDVDを持ってきて、それに対して乃木がスネイプ社との会談があると話しています。スネイプは作品では二重スパイとして活動していました。
このことから、乃木がこれからなすことの表面でなく、真意をつかみ取ってくれというメッセージを伝えたかったのではないかと考えます。
なので、現在テントに潜入しているのはテントの真意を確かめているためで、野崎にはそれを暗に伝えていると考えられます。
別班員を報告したモニターの存在
9話の最後で、別班が全員生きてリハビリをしているという情報がテントのモニターから入っていました。ですが、別班員はその素性を誰にも知られずに、日本を裏で守っている集団です。
別班の顔を認知しており、それをモニターとしてテントに報告できる人物は限られた人物だと思います。別班員の生存を確認したのはおそらくバルカ現地警察と、公安の一部とドラムくらいしかいません。実際空港でテントの仲間が見たものは棺桶だけで、中身は確認できていませんでした。
そして、本人たちを盗撮してもとがめられない立場にあり、居場所も知っている人物。
筆者は、ドラムが怪しいのではないかと考えます。理由としては、彼は傭兵として野崎たち公安に雇われていますが、どこにも属していない分動きやすく、またいつも音声機能を使用するためスマホを向けていても不自然ではないからです。
ではなぜそれを送ったのか、これは野崎からの命令ではないかと考えます。なんらかの方法でテントの情報を掴んだ野崎から連絡を取る手段として用いたと考えると、都合がよいように感じます。
悪意があり、乃木を断罪するために送ったのだとすると、テント潜入から時間が経ちすぎですので、ここで乃木に伝えなくてはならないことができたのではないかと考えます。
テントの情報を政府に売った人物とは
フローライトを掘り出して独占し、資金源を確保するのがテントの目的でしたが、今までバレていなかったフローライトの件が政府にバレてしまいました。乃木が潜入して2週間での出来事なので乃木に裏切りの疑いがかけられました。
しかし、乃木が政府にこの情報を売るのはメリットを考えるとないと思います。ですので、この情報が洩れることで一時的にメリットを得られる人物がリークしたのではないかと考えられます。
筆者は、ノコルの親友の会社でリークされたか、ノコルがリークしたかの2つの可能性が考えられると思います。ですが、もし1つ目だった場合情報が少なすぎて考察のしようがありません。2つ目のノコルの場合では、リークすることで乃木に疑いの目がかかり、邪魔者がいなくなると考えたのではないかと考察することは出来ます。
まとめ
VIVANTという作品は今最も注目されているドラマであると言っても過言ではありません。筆者の周りは皆視聴し、考察しあっています。
これは、この作品の出演者の豪華さだけでなく、映像の迫力や緻密なストーリーに引き込まれます。また、表現をわかりやすくしつつ考察しがいのある謎をちりばめて、視聴者参加型になっているところも魅力の1つです。
今週末で最終回を迎えてしまうVIVANTを悲しく思いますが、しっかり締めて納得できるラストが待っていると信じてまた1週間待ちたいと思います。
もし見たことのない方がいらっしゃいましたら、冒頭でTVer無料期間について書いてあるので、ぜひ見に行ってください。最終回みんなで楽しみましょう。
……もし映画化なんてことになっても見に行きます!
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